神奈川県立歴史博物館 東海道分間絵図アイコン東海道分間絵図 目次  
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東海道分間絵図
東海道分間絵図
作品について

 「分間」(ぶんけん)とは測量するとの意味で、測量に基づいて東海道の距離一町(約109m)を三分(約9o)に縮尺しています(縮尺一万二千分の一)。地図製作者として評価を得ていた遠近道印が作成した正確な「分間図」を基にして、菱川師宣が街道情景を描いています。基本的な街道情報(各宿の問屋名、宿駅間の距離、沿道の寺社、川の渡り方、茶屋や各所の名物、一里塚等々)を載せた道中案内記になっています。折帖仕立で五分冊。初版は元禄三(1690)年の春ですが、原図は寛文九(1669)年〜延宝七(1679)年頃の作成と推定されています。縮尺が正確で情報満載の案内記であるとともに、見て楽しめる街道絵図としても好評を博し、同年中に早くも改修版が出され、元禄十六(1703)年、正徳元(1711)年と繰り返し再版されています。ここには元禄十六年版を載せました。

 
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