長久保玄珠(号は赤水)作成した安永8年(1779)初刊の改訂版。東西の緯線、南北の方角線(経線ではない)を引く。実測図ではなく、既成の日本図や諸文献の比較考証による編纂図であるが、一寸を十里とし、それまで主流であった流宣図と比べ格段に「正確」な地図となっている。そのため日本図のスタンダードモデルとなり、明治初期まで続版・類版が繰り返し出版された。この類を「赤水図」という。