1889(明治22)年5月に『東京朝日新聞』の付録として発行された日本国内の鉄道路線網を示した地図である。この年には甲武鉄道新宿−立川間(現JR中央線)が開業し、官営鉄道の新橋−神戸間(現JR東海道線)も全通した。日本鉄道をはじめとする鉄道会社が各地に設立され、民営鉄道が営業キロ数で官営鉄道を上回り、名古屋では鉄道1000マイル開通祝賀会が開催された。鉄道は日本の工業化とともに発展していった。