江戸時代、寺社や旧跡が多い鎌倉には多くの人々が訪れ、そうした人向けにこのような案内絵地図が数多く出版された。刊年不明のものが多いが、本図は左下隅に延宝2年(1674)と書き込みがあり制作年が推定できる。大仏が白衣観音のような姿で描かれているのもおもしろい。