小野頭取は、前頭取時代の経営危機を脱することができず、横浜正金銀行の株式を政府分と民間分とに分離して銀行を分割する案(官民分離)や、債権者の合意を得て精算する平穏鎖店案などを主張したことで株主や銀行内が混乱した。その結果株価も大幅に下落し、横浜正金銀行は社会的信用を失いかけた。