神奈川県立歴史博物館 臨時アイコン歴代頭取 目次  
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トップ画像で見る歴史と文化横浜正金銀行のあゆみ年表
 
井上準之助
第10代  井上準之助
ダイジュウダイ イノウエジュンノスケ
在任期間
1913(大正2)年9月〜1919(大正8)年3月
生い立ち
1869(明治2)年
1896(明治29)年 7月帝国大学法科大学法律学科卒
7月日本銀行書記
1905(明治38)年 1月大阪支店長
1906(明治39)年 8月営業局長
1908(明治41)年11月代理店監督役・ニューヨーク駐在
1911(明治44)年 3月横浜正金銀行取締役
3月副頭取
1913(大正 2)年 9月頭取(〜1919年)
1919(大正 8)年 3月日本銀行総裁(〜1923年)
 以後大蔵大臣、貴族院議員等を歴任
解説

井上頭取の時代は、第一次世界大戦の勃発の影響で日本の輸出が激増し、横浜正金銀行の外国為替取扱高も急増し、1918(大正7)年には貿易総額のうち正金銀行の取扱高は89%を占めたように正金銀行は著しい経営発展をした。好調な経営を反映して世界各地に相次いで支店を開設し、貿易業務の拡大がはかられた。一方1917(大正6)年に政府は満州地域における横浜正金銀行券の強制通用力を失効させ、中枢金融機関の座を朝鮮銀行や東洋拓殖株式会社に交代させることになったが、満州以外の中国では変更はなかった。また、輸出超過を反映して国内には正貨が激増し金融は緩慢状態にあったため、諸外国からが日本での公債募集が相次いだ。正金銀行は国内銀行の中心になってこれらの公債募集に対処していったのである。

 
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