本図は、子の日に小松を引く、一人の商家の娘を描いている。春信の描く女性のスタイルは、頭は小さく手足を細くして、それまでの絵師達の女性の描き方とは、まったく異なった様相を程している。本図は、その中でも典型的な例であろう。