歌麿は、鳥居清長ともに40点ほどの金太郎の浮世絵を制作しているが、その意図は清長とは、いささか異なる。その作の大半は、金太郎と山姥の組合せであり、山姥は妖艶な美人に描かれる。従って美人画の一種ということになり、当代の美人画の名手といわれた面がよく出ている。本図でも同じ構想で描かれている。