表題の「かつき」とは、「きぬかづき」のことであろうか、衣を被った女性の姿を描く。おそらく、この女性は表題が示すように京都島原の遊女で、彼女の視線の方向には相客がいるのかもしれない。紅を主体にした着物は華やかで、両袖には揚羽蝶の文様が施され、袂や裾には流水に葵が描かれ、染めは京友禅にも見える。