歌舞伎の顔見世と初春に行われる祝いの三番叟を舞っている場面。春信の初期の作品で、錦絵になる直前の紅摺絵で、まだ色数は少ない。図様は、舞台に長寿を象徴する老松をセットし、舞を舞う女性の着物には縁起のよい鶴丸文や若松が施されている。画中の歌は、「あらたまる 物のはじめや烏飛」である。