達磨と美人の組合せ、意外なカップルの登場は、見るものにユーモアを感じさせる。本図は、背後の中州の芦の表現から、芦葉達磨の変形とも考えられ、しばしば芦の葉に乗って川を渡る図で描かれるが、ここでは達磨が船の中ですっかりくつろいで、川面に映る自分の顔を見ながら髭を整えている。