本図は表題のようにアメリカの船を描いたのではなく、イギリスの豪華客船を描いている。その名はグレート・イースタン号で4千トンを越す当時世界最大の船であった。1860年アメリカに向けて処女航海に出たおり、ニューヨークに滞在していた日本の遣米使節が偶然それを見ており、その印象は彼らの日記にも書かれている。