朝比奈切通しは、鎌倉七口の一つで、朝比奈義秀が一夜にして切り開いたという伝説がある。鎌倉と六浦を結ぶ道路として江戸時代も利用者が多かった。ここでは実用的な団扇の意匠として、切り通しが海に向かって開けた景勝の地点を描いている。色は藍のみを使用する、藍摺という技法を用いている。