広重最晩年の作で、全国各地の名所を描いた二十枚揃いの一枚である。行司が使う軍配がタイトルの枠となっている所から、山海見立相撲の表題がついた。図様は、良弁滝を主題として行き交う参詣人や左に近くの大山寺の一部を描いている。滝の描写も含めて画面全体がやや形式化している。