本図は、水平線を画面中央より極端に低くとり、また、橋の高さも低めに抑え、空の部分が多い。このような構図は、司馬江漢を始め洋風系の画家の銅版画や、豊春の浮世絵にも見られ、北寿がこれらの先行する作品を参考したことが考えられる。北寿(1763〜没年不明)は、北斎門下で、洋風浮世絵を得意とし、その作品も多い。