懐月堂派独特の体全体を「く」の字の様に曲げた一人立ちの美人を描いた作品。着物の黒地には膠を入れ艶を出し、全体に散らした歌留多の文字は胡粉で描いている。この文字散らしの衣裳のモチーフは長陽堂安知などの弟子に引き継がれる。安度(生没年不詳)は懐月堂派の創始者で、作画期は宝永(1704〜11)から正徳(1711〜16)。