歌舞伎十八番「不破」の一場面で遊女屋の前で傾城、葛城を中心に恋を争う不破伴左衛門と名古屋山三との「鞘当」の趣向が主題。吉原の仲町で出会った二人が刀の鞘をうち当てて口論となり、切り合いとなるが、来あわせた留め役の仲裁でいったんは納まる。清信(1664〜1729)は、鳥居派という独自の役者絵を完成させた。