浮世絵には七福神が登場する図様が多く見られる。ここでは大黒天が主役であり、振袖新造と禿に担がれ、遣り手に大事な持ち物を預け、吉原に向かっている。その大黒天の笑顔が印象的である。神様でも女性が好きという、現世享楽の姿勢が伺われるが、背後には盛んになった七福神への庶民信仰の影響があるように思える。