新年最初の子の日に小松を引き、若菜を摘む新春の風習を描いた図である。小松を引いた後の地面の割れ目で吉凶を占う。上部に「子の日とてけふ引きそむる小松ハら木たかきまてをみるよしもかな」とある。春信(1725〜1770)は、木版多色摺の錦絵の創始者。全体にほっそりとして手足が華奢な春信美人を描き、一世を風靡した。