ある遊廓の一室で手鏡を持ってお歯黒をつけている遊女。屏風には春信画とある。この作品は、春信の『青楼美人合』から「セん山」と化粧道具を切りとったものと、湖龍斎の春画から男女の絡みを外した背景とを合成した作品であるとの指摘があった。科学的分析によって紙の継目を隠す高度の技術を駆使した合成版画と判明した。