貞秀の作品のうち長崎版画の影響を強く見せているのは万延元年から文久元年に版行された初期の作品に多く見られる。この「生写異国人物」シリーズもその一つで、本図は、本館蔵の「露西亜人飼羅紗羊之図」とともに5枚の揃物として版行されたと考えられる。 外国人風俗を活写した貞秀の傑作の一つ。