展示

常設展室内トピック展示

初代歌川広重「冨士三十六景」
第1弾 ―江戸とその近郊から富士山をのぞむ―

当館の浮世絵を「かながわ」に関係なく紹介するこのコーナー。約2年ぶりの開館という新しい博物館の一歩に、当館丹波コレクションのコレクター丹波恒夫氏(故人)が特に好まれた初代広重の作品で花を添えます。

初代歌川広重(寛政9~安政5年・1797~1858)は晩年、日本全国の名所を取り上げた「六十余州名所図会」(嘉永6~安政3・1853~56)、東海道の「五十三次名所図会」(安政2年)、計120点におよぶ「名所江戸百景」(安政3~5年)と縦型の名所絵シリーズを刊行しました。各地から富士山をのぞむ「冨士三十六景」も最晩年となった安政5年の出版です。
江戸や相模の国はもちろん、東は房総半島(千葉県)から西は二見浦(三重県)におよぶ36点を3期に分けてご紹介します。

広重には「不二三十六景」という小さい横型の富士山シリーズがありますが、縦型に切り取られた各地の富士のみえる風景をお楽しみください。

開催情報

常設展室内トピック展示初代歌川広重「冨士三十六景」<br> 第1弾 ―江戸とその近郊から富士山をのぞむ―

概要

展示期間:2018年6月9日(土)頃まで
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:「開館日カレンダー」をご覧ください
会場:常設展示室2階 常設展示/テーマ3 近世
観覧料:常設展観覧券でご覧いただけます

東都一石ばし(部分)

冨士三十六景 東都一石ばし 現在の東京都中央区。富士山の右には江戸城が見えます。現在、橋は高速道路の下にあるだけでなく、高層建築物に囲まれています。

東都隅田堤(部分)

現在の東京都墨田区。富士山がねずみ色なのは太陽のせいでしょうか。富士山の右には浅草寺の五重塔と本堂の屋根が見えます。 冨士三十六景 東都隅田堤

武蔵小金井(部分)

冨士三十六景 武蔵小金井 現在の東京都小金井市。江戸時代も桜の名所で有名。桜のウロを通して富士山の山頂が見えます。

展示リスト

資料名
冨士三十六景 目録
冨士三十六景 東都一石ばし
冨士三十六景 東都駿河町
冨士三十六景 東都数奇屋河岸
冨士三十六景 東都佃沖
冨士三十六景 東都御茶の水
冨士三十六景 東都両ごく
冨士三十六景 東都隅田堤
冨士三十六景 東都飛鳥山
冨士三十六景 雑司かや不二見茶や
冨士三十六景 東都目黒夕日か岡
冨士三十六景 鴻之台とね川
冨士三十六景 武蔵小金井

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