展示

特別展

北からの開国 ―海がまもり、海がつないだ日本―

四方を海に囲まれた海国日本は、海が自然の要害となったことから、容易に異国船が接近できなかったこともあり、海外における戦争や紛争の影響を受けることなく「鎖国」政策による平和を享受することができました。しかし、18世紀に入ると、航海術や造船技術の発達により、異国船が日本近海に頻繁にその姿を現すようになります。海は異国と日本とを結ぶ路(みち)となったのです。そのような状況下において、日本と初の条約を締結したアメリカ東インド艦隊司令長官ペリーの来航より60年以上前の寛政3(1792)年、ロシアはラクスマンを派遣し江戸幕府へ開国通商を要求します。
幕府は、ラクスマンの来航に端を発し海岸防禦(海防)態勢が不備であることに危機感を募らせます。その後、文化元(1804)年のレザノフ来航や文化5(1808)年のフェートン号事件などの対外的危機が相次いだことから、全国的な海防態勢の強化を図りました。総延長約430キロの海岸線を有する神奈川県域においても、三浦半島を中心に多くの台場が築かれました。

そこでこの展覧会では、自然の要害として機能していた海が異国と日本とをつなぐ路へと、その役割が変容したことを踏まえつつ、アメリカに先立ち北から開国を求めたロシアとの関係を浮き彫りにするとともに、「鎖国」を維持するために構築された海防態勢を紹介することで、開国史の新たな視点を提供します。

開催情報

会期・休館日・開館時間

■会期:2019年7月13日(土)~9月1日(日)
※8月6日(火)は、展示替えのため閉場(常設展示は観覧可能)
■休館日:月曜日(7月15日(海の日)、8月12日(振替休日)は開館)
■開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)
■観覧料:
一般900円(800円)
20歳未満・学生600円(500円)
65歳以上200円(150円)
高校生100円
※中学生以下・障害者手帳をお持ちの方は無料、( )内は20名以上の団体料金
※神奈川県立博物館等の有料観覧券の半券提示による割引制度あり

会場

神奈川県立歴史博物館 1階 特別展示室・コレクション展示室

主催

神奈川県立歴史博物館

協力

船の科学館「海の学びミュージアムサポート」

  

特設ブログ

展示品について

展示構成

Ⅰ. 北の海へのまなざし
Ⅱ. を越えて―ひと・モノ・情報―
Ⅲ. 海を巡る―海防巡見報告―
Ⅳ. 海を守る

関連行事

  • 記念講演会「18世紀後半から19世紀前半における日露関係の歴史的意義」
  • 連続講座(全5回)「近世後期における〝海〟」
  • 現地見学会「大人の遠足 三浦半島のお台場をたどる」
  • 教員向け講座「教科書だけでは学べない神奈川の歴史」
  • 「展示を見て海を学ぼう」[子供向け]
  • 海の日イベント[子供向け]
  • 学芸員による展示解説

近藤重蔵蝦夷全図 大黒屋光太夫によるロシア文字(扇子) 
写真
左:近藤重蔵蝦夷全図(福山市歴史資料室蔵)
右:大黒屋光太夫によるロシア文字(扇子)(大黒屋光太夫記念館蔵)

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