展示

特別展

観光地鎌倉と鎌倉彫 ―近代鎌倉のガイドブック―

鎌倉は年間約1,900万人もの観光客が訪れる神奈川県を代表する観光地の一つです。都心に近く短時間で訪れることができるため、正月の初詣、梅雨のあじさい、夏の海水浴、秋の紅葉狩りなどなど、四季の移ろいとともに様々な楽しみにあふれる行楽地でもあります。
すでに江戸時代には名所巡りの好適地として知られていた鎌倉が行楽地へと変貌を開始するのは、明治20年代に鉄道が開通したことにはじまり、明治時代の後半からは御用邸をはじめ華族や京浜の政財界の名士たちの別荘が建ち並ぶ保養地にもなりました。このような行楽地や保養地となった鎌倉には旅館、飲食店、土産物店などの観光関係の商業が展開し、大正時代から観光地鎌倉の姿が形成されていきました。
また、関東大震災以降、文士や画家などの文化人が活動拠点を鎌倉に設け、鎌倉の文化的な土壌を形成しますが、彼らに愛好されたのが鎌倉彫でした。明治維新を契機に仏師がその高い技術を活かして再興したもので、鎌倉を代表する美術工芸品として多くの人々に親しまれていきました。
このような観光地鎌倉が形成されていく様子を絵画や写真、観光案内図や土産品などで、近代鎌倉彫の発展については後藤流、三橋流の鎌倉彫の名品により紹介し、近代鎌倉のあゆみと魅力を一覧できるガイドブックのような展覧会を開催します。

開催情報

概要

会期:2013年2月16日(土)~3月24日(日)
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日
会場:特別展示室・コレクション展示室
観覧料:大人…700円(20名以上の団体は100円引)
    20歳未満・学生…500円(20名以上の団体は100円引)
    65歳以上・高校生…100円(団体の場合も同一料金)
※中学生以下・障がい者手帳をお持ちの方は無料

展示品について

展示数

約260点

展示リスト

関連行事

  • 特別展講演会「近代鎌倉彫と父俊太郎」
  • 県博講座IV「近代鎌倉と工芸」連続講座(全5回)
  • ワークショップ「鎌倉彫体験」
  • 学芸員による展示解説

関連リンク

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