展示

川崎市鳥瞰図にみる川崎のにぎわい

今月の逸品」では、学芸員が交代で収蔵資料の魅力を紹介します。

2019年7月の逸品(展示期間:7月3日~8月30日 ミュージアムトーク:7月17日)

川崎市鳥瞰図にみる川崎のにぎわい

川崎市鳥瞰図にみる川崎のにぎわい

毎日新聞社・川崎商工会議所共編
川崎市監修
1950年代後半

「鳥瞰図」と呼ばれる地図があります。上空から地上を斜めに見下ろすようにして描いた地図のことを指します。いわば鳥の視点で眺めた地図といえるでしょう。

今回ご紹介する「川崎市鳥瞰図」は、東西に細長い川崎市域のうち、川崎駅を中心とした東部の一帯を、海側から見下ろしたようにして描いています。地図が作られた年代は明示されていませんが、1950年代のものと考えられます。
この地図をよく見ると、川崎駅の周辺には百貨店のほか、競馬場、競輪場、スタジアムなどがあり、当時のにぎわいが目に浮かぶようです。また、臨海部や武蔵小杉の周辺などに多くの工場が分布している様子が分かります。

展示室に居ながら鳥の気持ちになれる鳥瞰図。ぜひご覧ください。(武田 周一郎・当館学芸員)

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