武家の都・鎌倉で華開いた中世東国の喫茶文化をテーマとした特別展です。鎌倉にちなむ品々、坂東の有力御家人の館や有力寺院にゆかりのある品々を中心に、展示は「中世東国の喫茶文化のひろがり」・「茶の生産と調達」・「作法と儀礼」・「儀礼の飲み物から遊戯と社交の飲み物へ」・「日常生活の中の喫茶文化」の5つのテーマで構成されています。
中世には、古代の煎茶(煎じ茶)から抹茶へと製法の大きな転換がおこります。お茶の使い方も、文人による漢詩文の会や密教儀礼の供物といった高度な学識や秘儀伝授で継承される作法に則った飲み方や供え方が、闘茶の流行によって自由なスタイルへと解放されていきます。器も、青(青磁)・白(白磁・白土器)・黒(建盞)から好みにあわせた自由な色彩へと変わっていきました。
この展示では、利休以前の時代のさまざまな喫茶のスタイルや道具を展示し、今とは少しイメージの違う中世の喫茶文化をご覧いただきます。
◇ 展示数 約150件
開館時間: | 午前9時30分〜午後5時 (入館は午後4時30分まで) |
休館日: | 月曜日(5月4日は開館) |
会 場: | 特別展示室・コレクション展示室 |
観覧料: | 大人…900円(20名以上の団体は100円引) 20歳未満・学生…600円(20名以上の団体は100円引) 65歳以上・高校生…100円(団体の場合も同一料金) ※中学生以下・障がい者手帳をお持ちの方は無料 |
主 催: | 神奈川県立歴史博物館・文化庁 |
関連行事:
- 県博講座「見つめなおす、鎌倉のお茶」
- 記念講演会「中世の茶筅(ちゃせん)と茶臼(ちゃうす)」
- 子ども向け行事「親子でお茶を楽しもう!−おいしいお茶の淹れ方−」
- 関連行事「お茶を理解しよう−おいしいお茶の淹れ方−」
- 関連行事「神奈川のお茶を楽しむ−足柄茶の味わい方−」
- 学芸員による展示解説
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