明治時代、日本の工芸品は欧米で人気を博し、陶磁器は重要な輸出品目でした。東京や横浜には陶工が各地から集まり、国際港である横浜には、外国向けの陶器商が軒を連ねていました。近年欧米から里帰りした当時のやきものは、奇抜なデザインと細緻を極める絵付や細工が施され、その高度な技は私達の想像の範疇を優に超えています。
この展覧会では、宮川香山や井上良斎らの明治美術に対するイメージを覆すに足る作品群を150点以上展示します。世界的な真葛焼収集家・研究者として知られる田邊哲人氏のコレクションから展示品の大部分をご出品いただき、その中には初公開作品が数多く含まれます。
折しも2009年、横浜開港150周年をひかえたこの時期に、今までほとんど知られることのなかった、この地で作られた焼物を展示することは、極めて意義深いものとなるでしょう。
◇ 展示数 約150点
◇ 展示品リスト
開館時間:午前9時30分〜午後5時
(入館は午後4時30分まで)
毎週金曜日 午前9時30分〜午後8時
(入館は午後7時30分まで)
休館日:月曜日(5月5日は開館)
会 場:特別展示室
観覧料:大人800円・20歳未満・学生500円
20名以上の団体は100円引
※高校生以下・65歳以上・障害者手帳をお持ちの方は無料
関連行事:
●特別記念講演会
「明治時代の輸出陶磁器」
「Made in Yokohama の陶磁器」
●学芸員による展示解説
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