横浜三塔のひとつ「キングの塔」として親しまれている神奈川県庁本庁舎は、関東大震災後の1928(昭和3)年10月に竣工した四代目の神奈川県庁舎で、今年秋に創建85年を迎える神奈川県を代表する近代化遺産(近代建築)のひとつです。タイル張りの壁面と独自の幾何学模様の装飾が施された外観はアール・デコ様式を基調としたもので、正面に立ち上がっている建物のシンボル「キングの塔」は、和風の塔や屋根を持つ「帝冠様式」建築の先駆的事例とも言われています。
本展では、「キングの塔」の神奈川県庁本庁舎と初代から三代目までの歴代神奈川県庁舎建築について、設計図面やシャンデリアなど初公開資料や横浜浮世絵、当時の貴重な写真などで、その歴史と特徴をご紹介します。
さらに、工場、ホテルや旧軍施設などの神奈川県を特徴づける近代化遺産に関わる資料も展示し、あわせて約150点の資料により、かながわという地域とそこに残された貴重な遺産の魅力を感じとっていただきたいと思います。
◇ 特別展特設ページ ※別ウィンドウが開きます。
◇ 展示数 約150点
◇ 特別展出品目録
開館時間:午前9時30分〜午後5時
(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日(9月16日(月・祝)は開館)
会 場:特別展示室・コレクション展示室
観覧料:大人…600円(20名以上の団体は50円引)
20歳未満・学生…400円(20名以上の団体は50円引)
65歳以上・高校生…100円(団体の場合も同一料金)
※中学生以下・障がい者手帳をお持ちの方は無料
主催:神奈川県立歴史博物館
関連行事:
●県博セミナー「発見!神奈川県庁本庁舎の魅力」
●記念講演会「日本の近代化遺産を歩く」
(※「かながわの近代化遺産の魅力」から題目が変更となりました。)
●子ども向け行事「夏休み県庁探検」
●神奈川県庁本庁舎一般公開および神奈川県庁本庁舎建物解説
●学芸員による展示解説
|