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「陸にあがった海軍
−連合艦隊司令部日吉地下壕からみた太平洋戦争−」

会期:2015年1月31日(土)〜3月22日(日)

 神奈川県域には太平洋戦争期に多くの軍事施設が建設されました。その中でも、現在まで当時の雰囲気を強く残したままでいる数少ない遺構の一つが、海軍部隊の中枢として作られた「連合艦隊司令部日吉地下壕」です。
 旧日本海軍の連合艦隊では創設以来、海上の主力艦隊の先頭に司令部が設置され、指揮が執られてきました。しかし、太平洋戦争の長期化、戦局の悪化や戦域の拡大に従い、司令部は陸にあがることを余儀なくされます。その場所として選ばれたのが、横浜市の日吉一帯の地域です。
 当時、日吉には既に慶應義塾大学があり、海軍は、その校舎などを利用しました。また、地下には司令部が入るための大規模な地下壕が掘削されました。戦時中には、ここからレイテ沖海戦、戦艦大和の沖縄出撃や神風特別攻撃隊などの太平洋戦争末期を象徴するような指令が出されています。また、日吉一帯には、他にも海軍の諸機関が掘削した地下壕が現存していますが、これまで、内部の状況や詳細な記録については、不明瞭な部分が多く残されていました。本展では、この地下壕に関しての最新の調査成果をご紹介するとともに、これらと関係のある戦艦大和や神風特攻隊などのゆかりの品々も展示します。

開館時間:午前9時30分〜午後5時
(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日
会 場:特別展示室・コレクション展示室
観覧料:大人…900円(20名以上の団体は100円引)
20歳未満・学生…600円(20名以上の団体は100円引)
65歳以上・高校生…100円(団体の場合も同一料金)
※中学生以下・障がい者手帳をお持ちの方は無料
※3月21日(土)は無料開館日
主 催:神奈川県立歴史博物館

関連行事:
  • 特別展記念講演会「海底に沈む太平洋戦争の痕跡」
  • 特別展記念シンポジウム「戦争遺跡を残し、伝える意義を考える」
  • 現地見学会「連合艦隊司令部日吉地下壕をあるく」
  • 学芸員による展示解説
  • 常設展の浮世絵コーナーで「陸にあがる前の海軍」を展示中

「陸にあがった海軍」展チラシ [pdf/3.0MB]


特攻隊員の宿舎跡から出土した航空計算盤
南九州市教育委員会(ミュージアム知覧)蔵



戦艦大和艦長室に飾られていた「大和守護神」堂本印象画
海上自衛隊第一術科学校教育参考館蔵・広島県

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