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現地見学会「真鶴の地形・地質と石材関連遺産を巡る」
現地見学会「真鶴の地形・地質と石材関連遺産を巡る」
5月 21 終日
今回の現地見学会は、地質・岩石学を専門とする生命の星・地球博物館の山下情報資料課長・学芸員と近代史を専門とする当館の丹治学芸部長が講師として、「石材」をテーマに真鶴の豊かな自然とそこで育まれた人の営みをたずねました。途中、梅雨の走り雨と重なり、予定していた見学場所をすべて見学できませんでしたが、当日の様子をお伝えします。 ■真鶴半島 番場浦海岸石丁場跡では、海岸に岩石が迫り出している地形とその成り立ち、岩質について、山下課長・学芸員が解説し、石切りをした跡や石を切り出すためにあけた「矢穴」など、採石の跡を見学しました。見学後、雨が降りだしたため予定を変更して、源頼朝ゆかりの史跡であるしとどの窟と、幕末に築かれた品川台場の礎石(真鶴産の石が使われていることから移設された)を見学しました。 ■岩地区 岩地区へは徒歩で向かいました。途中、真鶴の石材を使用しているポイントを見学し、岩海岸へ到着し、真鶴民俗資料館へ入館しました。ここでは同町教育委員会の新井氏に出迎えていただき、概要をお話しいただきました。資料館の建物は石材業を営んだ土屋大次郎氏の旧宅を利用したもので、近年、土地と建物はご遺族から町へ寄贈されたとのことです。館内は、石材業に関する道具だけでなく、漁業関係の資料、古写真等のほかに、5月という季節柄、鯉のぼりや端午の節句の飾りが身近に展示されていました。午後もひとしきり雨が降ったため、ここで解散となりました。(画像は見学時の様子で、資料館では随時一部展示替えを行っています) 今回の現地見学会では天候不良のため「貴船神社」「石工先祖の碑」「瀧門寺」「如来寺跡」の見学が叶わず、安全に見学できる場所を選んでの短縮コースとなりました。 ご参加の方々には、雨が降る中も黙々とご参加いただきました。 真鶴地域の地形の成り立ちと地質学的な特徴と、現在も地域に残されている石造物や石材業の歴史を物語る遺産を、当館学芸員と県立生命の星・地球博物館の学芸員の解説でたどっていく文理融合の見学会です。見学会全体で約5㎞ほどの徒歩移動を行う健脚の方向けの企画となっていますので、お申し込みの際にはご注意ください。 日時 2022年5月21日(土)午前10時00分~午後3時30分(昼食休憩あり) 見学先 〔真鶴半島地区〕三ツ石海岸→番場浦海岸新小松石丁場跡→貴船神社→(路線バスを使用して岩地区へ移動)→昼食休憩(45分程度、昼食は各自持参)→〔岩地区〕石工先祖の碑→瀧門寺→如来寺跡→真鶴町民俗資料館(解散)(徒歩で真鶴駅へ) 約5kmの行程 講師 山下 浩之(生命の星・地球博物館 情報資料課長・学芸員) 丹治 雄一(当館学芸部長) 定員 15名(申込多数の場合は抽選) 参加料 無料 申込 申込締切 注意事項 ・ご来館される前にこちらをご確認ください。 ・参加中の常時マスク着用をお願いします。 ・感染防止策チェックリストはこちらをご確認ください。 ・新型コロナウイルス感染防止のため、急きょ中止・変更になる場合がございます。 その場合は、このページにてお知らせします。 催行について 小雨決行(行程変更あり)、荒天時中止(中止の場合はこのページでお知らせします)
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