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建物見学会「横浜正金銀行本店と横浜の港湾遺構をめぐる」
建物見学会「横浜正金銀行本店と横浜の港湾遺構をめぐる」
10月 13 終日
当館の旧館部分「横浜正金銀行本店」を案内・解説する当館の人気企画「建物見学会」。横浜正金銀行本店は明治日本を代表する建築の一つで、横浜の開港のシンボルとしても知られています。今回の企画では、この建物の見学にプラスして、横浜開港当時の遺構が残る場所を歩いて巡る見学会を行いました。 前半の横浜正金銀行本店見学会では、展示室を見学しながら建物の概要についてお話しつつ、普段は見ることのできない当初の建築が残る部分を見学しました。 後半の港湾遺構見学は、まず赤レンガ倉庫(旧新港埠頭煉瓦一号上屋・旧新港埠頭煉瓦二号上屋)を目指し歩きます。赤レンガ倉庫には開港当初に整備された床タイル部分が残っています。よく見ると、古い石組みと新しい石組みは一目瞭然。 赤レンガ倉庫の後は、港湾石積み・汽車道のお話などをしながら、今度は1号ドック(旧横浜船渠株式会社第一号船渠)へ。現在日本丸が停泊している1号ドッグは実は現役の船舶のドックとして使用可能です。その後はすぐそばの2号ドック(旧横浜船渠株式会社第二号船渠)も見学しました。これらの港湾遺構の共通点に、神奈川県産の石が多く使用されていることがあげられます。横浜正金銀行本店とのつながり、横浜の近代建築の成り立ちを感じることのできる見学会となりました。 当館旧館部分の横浜正金銀行本店本館と、日本に現存する商船用石造りドックとしては最も古い「旧横浜船渠第2号ドック」(現ドックヤードガーデン)や新港埠頭関連遺構などをめぐる見学会です。 日時 2018年10月13日(土)午後1時30分~午後4時 講師 丹治 雄一(当館主任学芸員) 会場 当館建物、ドックヤードガーデン等 定員 25名(申込多数の場合は抽選) 参加料 無料(ただし、当日の常設展観覧券が必要です) 申込 申込締切
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博物館体験教室「日本の伝統技術を学ぶ-組紐体験-」
博物館体験教室「日本の伝統技術を学ぶ-組紐体験-」
10月 20 終日
昨年に続き、組紐師 西岡氏を講師に迎えて古代から中世にかけて主流であった「クテ打」という技法の組紐体験を今年も行いました。「クテ」とは組紐を組む時に使用した取っ手のような道具をさす言葉です。今回は三種類の基本の組み方に加えて応用編の組み方(二種類)にも挑戦しました。 はじめに西岡講師より、クテ打(ループ操作法組紐技法)が世界各地また日本で行われていた記録や、文化財として残されている例、復元制作の試みについて、講義がありました。 講義の後、「クテ打」に挑戦です。まず基本の組み方を、指を使って組みました。はじめは指の使い方に慣れない様子でしたが、みなさん黙々と手元に集中しました。 基本の組み方は、上から 蛇腹組、角組、重打組の三種類です。刺繍糸を使いました。 また当館の常設展示で、組紐が実際に使われている資料の見学も行いました。組紐は甲冑のパーツを留めるためや、刀の鞘に装着する下げ緒などに使われています。 後半は応用編、クテを使った組紐に挑戦です。今回、クテとして荷物ホルダーを代用しました。 一つ目は、二人で組む角組「二連角組」です。まずクテに慣れる為、一人でクテを使って角組を組み、次にお隣の人とクテを交互に動かして、角組が二つ連なった紐を組みました。 二つ目は正倉院宝物に収められている角組に取り組みました。 こちらは糸のグラデーションが特徴です。最初の糸の配色がポイントです。古代人のおしゃれに思いを馳せられそうですね。 以上、今回は5種類の組紐に挑戦しました。 「クテ打」という技法を知って頂くことと、技法を通して文化財を身近に感じて頂く体験教室でした。 組紐は、日本の伝統的な技法で製作された紐で、正倉院に収められる宝物や、甲冑や刀剣などの武具や調度品、巻子装の緒や仏教や神道の諸道具に用いられているなど、日本の生活や文化と密接に関わってきました。 現在の製作されている組紐の多くは角台、丸台、高台などの台を用いた技法で組まれていますが、今回の体験教室では、古代から中世にかけて主流であった組紐技法、指だけを使って組む「クテ打」を基本的な組み方(3種)をとりあげ、さらに午後は応用編として、クテを使用した組紐や、正倉院宝物に実際に収められている角組を制作し昨年度の体験教室から発展した内容となります。「組紐」づくりの体験を通して、日本の伝統技術や文化財をぜひ身近に感じてください。 日時 2018年10月20日(土) 午前10時30分~午後3時 講師 西岡 千鶴 氏(西岡甲房 組紐師) 会場 当館講堂 定員 24名(申し込み多数の場合は抽選) 受講料 無料(ただし、当日の常設展観覧券が必要。材料費(実費1,000円程度)を別途徴取) 申込 申込締切
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