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連続講座《パートⅡ》(全2回)「体験!大人のせんごく寺子屋」
連続講座《パートⅡ》(全2回)「体験!大人のせんごく寺子屋」
12月 4 終日
連続講座《パートⅡ》(全2回)「体験!大人のせんごく寺子屋」
特別展「開基500年記念 早雲寺-戦国大名北条氏の遺産と系譜-」では、歴史を物語る様々な資料を展示しました。当講座では、展示資料のうち甲冑と刀剣をテーマとし、展示を見るだけでなく、間近に見て資料・モノに触れる体験を交え、鑑賞のポイントを学ぶ初心者向けの連続講座を実施しました。  第1回は甲冑師の西岡文夫氏を、第2回は刀剣研師小野敬博氏をお招きし、修復等での経験を基に、甲冑や刀剣の素材や技法、また歴史的背景などのお話を伺うとともに、貴重な資料をご持参いただき、実際に触れさせていただきました。 講師の先生方のご協力の下、座学だけでは伝えきれない資料の魅力を肌で感じていただく機会となりました。    ■第1回「甲冑を知ろう」 西岡 文夫 氏(甲冑師)   第1回は甲冑をテーマに、甲冑師の西岡文夫先生をお招きしました。先生は文化財に指定された甲冑の修復や、制作に長年携わられ、伝統的な技法を習熟されています。今回の講座では、甲冑一式もご持参いただきました。 講座の前半は日本の甲冑について、歴史的な変遷や時代的な特徴を詳しくお話いただきました。武具としての機能だけでなく、金工、漆芸、組紐等さまざまな伝統的技法が総合的に組み合わされ、鑑賞のポイントが多岐にわたることがわかりました。 後半は、先生が持参された甲冑のうち、戦国時代の後期によくみられる当世具足の着付けを実践していただきました。モデルとなったのは西岡先生のお弟子さんです。各パーツの見えないところにフックのような部品があり、順番に留めていきます。全部着付けていくと戦国武将の誕生です。受講者の方からどよめきが上がりました。               それから甲冑の各部分を実際に手に取ってみて、甲冑の硬さや大きさなどを確かめました。甲冑の胴の部分に使われている小札と呼ばれるものが、元の素材である牛皮に漆を施し、組紐でつなげている等、どのように作られているのか、普段の展示では見られない資料の細かいところまでを観察しました。 甲冑は、ふだんガラスケース越しに見ることが多いため、受講者のみなさんは手に取ったときの感触を確かめたりしていました。また、実際の着け心地について質問するなど、大変興味深い様子でした。   ■第2回「刀剣の扱い方、見方を知ろう」 小野 敬博 氏(刀剣研師) 第2回は刀剣をテーマに、刀剣研師である小野敬博先生をお迎えしました。 小野先生には、当館の経年劣化した刀剣等の収蔵資料を、研ぐことによって刀剣本来の輝きをよみがえらせるなど、資料の保存管理にもお力添えをいただいています。 今回の講座では、刃紋が比べられるよう先生が研磨された刀剣のほか、意匠が凝らされた拵え(こしら・え)、刀の鞘、砥石をはじめとする道具類一式など、ふだん直接目にすることのないものをご持参いただき、実物に触れて見る機会となりました。 前半は、刀剣のことを平安中期から室町初期までは太刀(たち)、室町中期以降は打刀(うちがたな)と呼ばれ、それぞれに反りや銘の位置が違うこと、展示をするときには太刀は刃を下に向けて、打刀は刃を上に向けるなどの鑑賞ポイントを説明していただきました。また、正倉院の延喜式に研師の職業が記載されているなどの歴史的記述や、刀を研磨し仕上げる際の刃紋などについてもをわかりやすく話していただきました。               後半は、刀剣を順番に実際に手に取っての鑑賞がメインです。                   刀剣を鑑賞する時には、制作者や所有される方への謝意を込め、刀剣に軽く一礼をした後、両手でしっかり持つこと、刀紋の鑑賞するときには、光源をあてるとはっきりと模様が見られること等を教えていただきました。   左上の写真は、研磨する時に刀剣師と刀剣、砥石を固定する道具です。中上の写真は、研ぎの工程によって使い分ける砥石で工程順に並べています。右上は刃紋を付ける際に用いる砥石の数々です。 写真パネルで研磨の工程を紹介し、砥石等も手に取ってみていただきました。 また研磨する前の状態の刀剣や、刀剣の鞘も手に取って見ていただきました。 受講者の方からは、「刀を実際に持つときは、刀の重みを感じ緊張しました」また「刃紋の見方などの鑑賞のポイントがわかりました」という声が寄せられました。 第1回、第2回を通して、受講者の方から、専門的な仕事のお話や、実物に触れる体験をとおして鑑賞のポイントがわかりました、等々の声をお寄せいただき、資料への関心を深めていただく機会となりました。   戦国大名の展覧会に行くと必ず目にするのが甲冑と刀剣です。展示ケース越しに見ることはあっても、触ったことってありますか? そこで本講座の《パートⅡ》では、実物の甲冑や刀剣に触れて見どころを知ることで、中世の資料についてより深く学んでいきます。初心者の方大歓迎です。 日時 ①2021年11月27日(土)、②12月4日(土)午後1時30分~3時30分 講師 ①西岡 文夫 氏(甲冑師) ②小野 敬博 氏(刀剣研師) 演題 ①「甲冑を知ろう」 ②「刀剣の扱い方、見方を知ろう」 会場 当館講堂 定員 各回30名(申込多数の場合は抽選)※1回ごとのお申し込みも受け付けますが、連続講座のため全2回お申し込みの方を優先します。 受講料 無料(ただし、初回受講日の特別展観覧券が必要です。) 申込 申込締切 注意事項 ・ご来館される前にこちらをご確認ください。※本講座にお申し込みいただき、受講が決定された方(申し込み多数の場合は抽選のうえ)は、リンク先の特別展入場事前予約は不要です。 ・館内及び受講中の常時マスク着用をお願いします。 ・新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため、急きょ中止・変更になる場合がございます。その場合は、このページでお知らせします。
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旧横浜正金銀行本店本館 建物見学会
旧横浜正金銀行本店本館 建物見学会
12月 8 終日
旧横浜正金銀行本店本館 建物見学会
令和3年12月の建物見学会は、午前・午後ともに生憎の雨模様のため、屋内の見学を中心に実施しました。建物外観や屋上ドームの内部の見学を割愛し、代わりに当館ウエブサイトの建物を紹介するページを通して様々な特徴を説明したり、ドームの外観を塔屋の庇から見学するなど、いつもとは異なる形で行いました。参加された方からは、学芸員による詳しい解説や、普段公開していない地下の金庫扉などの見学について好評を得ましたが、ドーム内部の見学ができなくて残念、との声も頂戴しました。 建物見学会は、年に3、4回予定しています。今後の建物見学会の好天を祈りつつ、またの機会にご参加いただけますよう、ご応募をお待ちしております。               国の重要文化財である旧横浜正金銀行本店本館(当館旧館部分)について、学芸員が案内・解説します。 普段は非公開の場所(建物のシンボルである屋上ドームや地下の金庫扉など)もご覧いただけます。 日時 2021年12月8日(水) [1]午前10時30分~12時 [2]午後2時~3時30分 [1]、[2]は同じ内容です。 講師 丹治 雄一(当館学芸部長) 集合 当館会議室 定員 各回15名(申込多数の場合は抽選) 参加料 無料(ただし、当日の常設展観覧券が必要です) 申込 申込締切 注意事項 ・ご来館される前にこちらをご確認ください。 ・館内及び受講中の常時マスク着用をお願いします。 ・新型コロナウイルス感染防止のため、急きょ中止・変更になる場合がございます。その場合は、このページにてお知らせします。
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クラシック・ヨコハマ2021 ミュージアムコンサート in 神奈川県立歴史博物館 
クラシック・ヨコハマ2021 ミュージアムコンサート in 神奈川県立歴史博物館 
12月 12 終日
クラシック・ヨコハマ2021 ミュージアムコンサート in 神奈川県立歴史博物館 
今年も当館講堂でクラシック・ヨコハマ ミュージアムコンサートを開催しました。クラシック・ヨコハマは、全日本学生音楽コンクール全国大会の出場者をはじめとする若手演奏家が、様々なコンサートを通じて音楽をお届けするクラシック音楽のイベントです。横浜市内の博物館や美術館、大学などで開催されており、当館でもこの機会にぜひ博物館を身近に感じていただきたく、毎年開催しています。 演奏者は、2021年ミュージック・マスターズ・コース・ジャパン(MMCJ)修了生の「レナトゥス弦楽四重奏団」の皆さんです。MMCJは室内楽セミナーを中心とする国際教育音楽祭で、毎夏この横浜で開催されています。 1曲目はJ.コズマ(武満徹編)「枯葉」でしとやかに始まり、続いてドビュッシー「弦楽四重奏曲ト短調Op.10」へ。内に秘めた情熱と凛とした優美さが感じられる曲調で、弦楽器が持つ様々な音色を楽しませてくれました。最後はサンタクロースの帽子をかぶっての「クリスマスメドレー」。お馴染みの曲が軽やかに演奏され、若手演奏家たちのフレッシュな音色に大きな拍手が送られました。    「クラシック・ヨコハマ2021」のプログラムとして行われるアットホーム・コレクションの一つとして「クラシック・ヨコハマ2021 ミュージアムコンサート in 神奈川県立歴史博物館」を開催します。今年はバイオリン、チェロ、ヴィオラによる室内楽をお届けします。一年の締めくくりに弦楽四重奏の音色をお楽しみください。 日時 2021年12月12日(日) 午後2時~2時45分 演奏曲目 ドビュッシー / 弦楽四重奏曲ト短調ほか 演奏者 ミュージック・マスターズ・コース・ジャパン(MMCJ)修了生 <レナトゥス弦楽四重奏団>  菊地 実月(バイオリン)/大熊 啓悟(バイオリン)  山村 侑(ヴィオラ)/伊藤 利英子(チェロ) 会場 当館講堂 参加料 無料(ただし、当日の常設展観覧券が必要) 定員 35名(申込多数の場合は抽選) 申込 申込締切 注意事項 ・ご来館される前にこちらをご確認ください。 ・感染防止策チェックリストはこちらをご覧ください。 ・館内及び参加中の常時マスク着用をお願いします。 ・新型コロナウイルス感染防止のため、急きょ中止・変更になる場合がございます。その場合は、このページにてお知らせします。 備考 クラシック・ヨコハマ2021については、こちらまたはパンフレット(PDF)をご覧ください。
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