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博物館入門講座
博物館入門講座
7月 7 終日
博物館入門講座
「博物館入門講座」は博物館に親しみ、楽しんでいただくことを目的に、当館の様々な活動や学芸員の仕事について紹介する講座です。 前半は当館の概要と常設展の見どころを解説した後、常設展とバックヤードを見学しました。後半は「学芸員の目と技」をテーマに学芸員の仕事を紹介しました。    「学芸員の目と技」は梯学芸員が、古文書の見方と伝来について紹介しました。まず、小田原北条氏の古文書を取り上げ、文章を読む時のポイントをお話しました。日付(いつ)・差出(誰が)・宛所(誰に)を確認すると、古文書の内容を知る手がかりとなることを解説し、参加者の方々はどんな内容が書かれているのか考えながら、読み解きました。 最後に、宛所が切断されてしまった古文書なども紹介し、後世の人々によって加工されてしまう場合があることも解説しました。 参加した方からは、「バックヤードや展示見学は貴重な経験だった」、「これから古文書を読むのが楽しみになった」という感想を頂きました。 当館で行っている様々な活動や学芸員の仕事について、講義・見学・体験を交えてご紹介します。本講座を通じて、受講者の博物館利用がより豊かなものになるとともに、博物館に対する理解が深まることを目指します。 ・博物館入門講座への参加は、ボランティアの応募要件ではありません。 ・工事休館(令和7年1月~令和8年9月予定)のため、令和6年度はボランティア募集を実施しません。 ※博物館ボランティアについて詳しくは博物館ボランティアをご覧ください。 日時 2024年7月7日(日) 午後1時30分~4時 内容 ①「常設展示、ここが見どころ!」 講堂で学芸員が常設展の解説後、自由見学とミニ・バックヤードツアーを行います。 ②「学芸員の目と技」 古文書の見方を学芸員が講義します。初めて古文書を読む方にも分かりやすい入門編です。 講師 梯 弘人(当館学芸員) 会場 当館講堂 定員 30名(申込多数の場合は抽選。) 受講料 無料(ただし、受講日当日の常設展観覧券が必要です) 申込 「往復はがき」または「申し込みフォーム」でのお申し込みとなります。 ※申込時の諸注意はこちらのリンクをご確認ください。 申込締切 注意事項 ・ご来館される前にこちらをご確認ください。 ・天候の急変等により、急きょ中止・変更になる場合がございます。その場合は、このページにてお知らせします。 その他 ・博物館入門講座への参加は、ボランティアの応募要件ではありません。 ・工事休館(令和7年1月~令和8年9月予定)のため、令和6年度はボランティア募集を実施しません。  ※博物館ボランティアについて詳しくは博物館ボランティアをご覧ください。
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館長トーク「古代南武蔵の様相-橘花屯倉と橘樹郡-」
館長トーク「古代南武蔵の様相-橘花屯倉と橘樹郡-」
7月 21 終日
館長トーク「古代南武蔵の様相-橘花屯倉と橘樹郡-」
今回の館長トークは、川崎市の国指定史跡に指定されている橘樹官衙遺跡群(たちばなかんがいせきぐん)を中心に、古代の神奈川、特に南武蔵地域の様子を紹介しました。講座の題名にもなっている橘樹郡(たちばなぐん)は古代武蔵国内の郡のひとつで、おおよそ現在の川崎市域にあたります。 前半は、古代の神奈川の様子など地図を使って紹介したあと、日本書紀を読み解きながら橘花屯倉(たちばなのみやけ)が誕生した背景についてお話しました。その後、橘樹郡の役所があった橘樹官衙遺跡群について解説し、政治の中心地として重要な場所であったことをお話しました。 後半は、木簡や文献史料を読み解き、さらに影向寺境内の遺構から出土した「无射志国荏原評」(むさしのくにえばらこおり)と書かれている瓦について紹介しました。影向寺は武蔵国橘樹郡(評)に所在していることから、本来多摩川下流域の両岸地帯が橘樹評であったのが、ある時期に分割され、多摩川左岸に荏原評が成立した可能性があることなどを解説しました。(「評」は大宝律令施行以前の地方行政単位です。) 最後に館長トピックスとして紹介したのは、律令制下の郡について大宝令制以前にその名称が「郡」と「評」のいずれであったかをめぐる「郡評論争」についてです。地方行政単位の表記が「郡」なのか「評」なのか、646年の大化の改新の詔の信憑性を含め議論が起き大きな問題となり、「郡評論争」と呼ばれました。 今回の館長トピックスも盛り上がり、参加者の方からは「研究の重要性を実感した」や、「今まで以上に古代史に興味を持った」などの感想をいただきました。   2015年に国史跡に指定された川崎市の橘樹官衙遺跡群に、今年7世紀段階の倉庫が復元されました。そこでこの地域の6~8世紀における様相を、「屯倉(みやけ)」と「評(ひょう)・郡(ぐん)」をキーワードに考えてみたいと思います。 日時 2024年7月21日(日) 午後1時30分~3時 講師 望月 一樹(当館館長) 会場 当館講堂 定員 60名(申込み多数の場合は抽選) 受講料 無料(ただし、当日の常設展観覧券が必要です) 申込 「往復はがき」または「申し込みフォーム」でのお申し込みとなります。 ※申込時の諸注意はこちらのリンクをご確認ください。 申込締切 注意事項 ・ご来館される前にこちらをご確認ください。 ・天候の急変等により、急きょ中止・変更になる場合がございます。その場合は、このページにてお知らせします。
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夏休み子ども向け体験ワークショップ「石臼をまわしてみよう」
夏休み子ども向け体験ワークショップ「石臼をまわしてみよう」
7月 28 終日
夏休み子ども向け体験ワークショップ「石臼をまわしてみよう」
子どものころ、「夏休みの宿題の自由研究、どうしよう……」と悩んだことはありませんか? そんな子どもたちの手助けになればと、夏休み子ども向け体験ワークショップの第1弾、「石臼をまわしてみよう」を開催しました。 まず、民俗担当の主任学芸員・新井が石臼の種類や構造などについて簡単に説明し、その後、本日のワークショップの講師・野木初男氏のご紹介をしました。 野木氏は長年、横浜市保土ケ谷区で地域の伝統文化を伝える活動をされている方です。当日はご自身でつくられた米粉だんごを持参され、季節の行事の飾りつけをしてくださいました。お正月飾りの繭玉(まゆだま)とだんごや、お盆飾りの精霊馬(しょうりょううま;キュウリを馬に、ナスを牛に見立てる)とお供えだんご、秋のお月見だんごなど、初めて見た子どもも(保護者の方も)多かったようで、興味深そうに眺めていました。 いよいよ石臼をまわす体験のスタートです。子どもたちは3班に分かれ、石臼でお米をひき、米粉にする作業を行いました。 この場で初めて会った、学年も住んでいる場所も異なる子どもたちでしたが、「臼をまわしてお米をひく係」「臼の下に落ちた粉を集める係」「粉をふるいにかける係」というように自然と役割分担して取り組んでいました。     石臼をまわすのには少し力がいるため、子どもたちが疲れてきたところで保護者の方にも助っ人として参加していただきました。「お母さん、もっと棒の下を持ったほうがまわしやすいよ」「さすがお父さん、まわすの、すごく上手だね」などと言いながら、子どもも大人も和気あいあいと協力しあって作業を進めていました。    各班が米粉をひき終わったところで、最後にワークブックを用いて、石臼に関する復習と臼の溝のスケッチを行いました。 展示されていたいろいろな種類の  臼の実物や写真を見た子どもたちから、「こんなに小さい臼もあるんだね」「(ペッパーミルの写真を見て)これはうちにもあるよ」などという声が聞かれました。 保護者の方からは、「教科書に登場する石臼の実物を見られ、触れることができてよかったです」という感想をいただきました。皆さん、夏休みの楽しい1日になったようでした。 昔話によく登場する臼[うす]には、餅などをつく「搗[つ]き臼」と穀物をすりつぶす「摺[す]り臼」があることを知っていますか? 夏休みの子ども向け体験ワークショップでは、臼の歴史や種類、臼の構造などを学ぶとともに、実際に石の摺り臼をまわして穀物などをすりつぶす体験を行います。夏休みの自由研究にいかがでしょうか。       石臼の上(上臼)の穴から、ひくもの(この写真ではコーヒー豆)を入れて、棒(ひき手)を回すと、上下の臼のすき間から粉が落ちてきます。     日時 2024年7月28日(日) 午後2時~3時30分 講師 野木 初男 氏 会場 当館会議室 対象 小学生以上の子どもとその保護者 定員 10組(申込み多数の場合は抽選) 参加費 無料 申込 「申し込みフォーム」でのお申し込みとなります。 ※申込時の諸注意はこちらのリンクをご確認ください。 申込締切 注意事項 ・ご来館される前にこちらをご確認ください。 ・天候の急変等により、急きょ中止・変更になる場合がございます。その場合は、このページにてお知らせします。
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