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高校生向け講座「浮世絵に親しむ」
高校生向け講座「浮世絵に親しむ」
8月 3 終日
夏休みの高校生を対象に、浮世絵講座を実施しました。作品の見学だけでなく、浮世絵の歴史や制作過程など、桑山童奈企画普及課長(近世浮世絵担当)を講師として解説しました。 今回の講座のテーマは「葛飾北斎」です。一度は教科書や美術館などで名前を聞いたことがあるでしょう。7月に発行された新千円札の裏側が葛飾北斎の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」となったことから注目度が高まっています。 まずはじめに、浮世絵の概要を説明したあと「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」の復刻版の版木と摺見本を間近で見ながら浮世絵が作られる過程を説明しました。高校生はダイナミックに描かれた波の描写や色使いなど細かく観察し、ひとつの絵が完成されるまでの工程を理解しました。 続いて、実際に常設展示室で北斎の作品を鑑賞しながら、自分が気に入った作品を見つけてスケッチを行いました。じっくり観察してみると今まで気づかなかったことや、不思議に思うことなど、新たな発見ができた様子でした。鑑賞後は、会場に戻りグループワークで自分がスケッチした作品の魅力を発表していきました。色彩や、構図など選ぶポイントはそれぞれ異なり、自分では気づかなかった点を知ることができた活動となりました。 最後に、北斎と同時代に活躍した絵師の浮世絵と後の時代に描かれた浮世絵を鑑賞しました。主に色彩に注目しながら、北斎の浮世絵と比較してみました。参加者は、「北斎の後に描かれたものは色がカラフルなのが分かった」、「藍色で描かれた着物の模様が美しかった」などの感想があり、浮世絵の魅力を知っていただくことができた講座となりました。 当館の浮世絵コーナー(トピック展示)は定期的に展示替えを行っているので、この講座をきっかけに様々なジャンルの浮世絵を鑑賞してみてください。 浮世絵は世界でも親しまれている、日本の代表的なアートです。夏休み、高校生を対象に、当館の常設展を手がかりとしてその魅力に親しむ講座を開催します。今回は「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」ほか葛飾北斎の風景画の展示をみて、風景のとらえ方や細部の表現、さらには色彩に趣向を凝らした北斎の風景表現に迫ります。美術や歴史の授業、博物館・美術館などで浮世絵に興味を持った高校生のみなさん、お気軽に参加ください。 「冨嶽三十六景 相州七里浜」葛飾北斎 日時 2024年8月3日(土) 午後1時30分~4時 対象 高校生 講師 桑山 童奈(当館企画普及課長、学芸員) 会場 当館講堂 定員 8名(申込多数の場合は抽選) 受講料 無料(ただし、当日の常設展観覧券が必要です。) 申込 「申し込みフォーム」でのお申し込みとなります。 申込時の諸注意はこちらのリンクをご確認ください。 申込締切 注意事項 ・ご来館される前にこちらをご確認ください。 ・天候の急変等により、急きょ中止・変更になる場合がございます。その場合は、このページにてお知らせします。
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夏休み子ども向け体験ワークショップ「糸車をまわしてみよう」
夏休み子ども向け体験ワークショップ「糸車をまわしてみよう」
8月 12 終日
「石臼をまわしてみよう」に引き続き、子ども向け体験ワークショップ「糸車をまわしてみよう」を実施しました。糸車は、繊維をほぐした綿や生糸などを紡いで糸にする道具です。 はじめに、新井主任学芸員が糸車の歴史や、使い方についてレクチャーをした後、講師の野木初男氏に実演してもらい、糸が紡がれていく様子を見学しました。 その後、グループに分かれて実際に糸車をまわす体験を行いました。糸車を使って糸を紡ぐ時は、まず綿のかたまりから繊維を細く引っ張りだしてつむ(糸を巻きとるところ)につなぎます。この状態で糸車をまわすとつむが回転して糸が巻き取られます。 ↑呼び糸の先と綿の繊維をからませて時計回りにまわしていきます。 綿と呼び糸をからませる作業は、コツをつかむまでに時間がかかりましたが講師の野木先生のアドバイスを受け、何度か練習をしていくうちに糸が上手に巻き取れている様子がうかがえました。体験した子どもたちからは、「難しかったけど、糸ができていくのが楽しかった」、「昔の人は糸車を作りだしてすごい」などの感想があり、糸車に興味をもってもらえたようです。上手に紡げた糸は、お土産にして持ち帰った参加者もいました。今ではあまり見られなくなった道具に触れて、仕組みや昔の人々の知恵を感じて頂く貴重なワークショップとなりました。 国語の教科書にも登場する「たぬきの糸車」。衣類には綿などからつむいだ糸が使われています。 糸車の仕組みを学び、実際に糸車を回して綿から糸をつむぐ体験をしてみませんか?夏休みの自由研究にもおすすめです。 日時 2024年8月12日(月・祝) 午後2時~3時30分 講師 野木 初男 氏 会場 当館会議室 対象 小学生以上の子どもとその保護者 定員 10組(申込み多数の場合は抽選) 参加費 無料 申込 「申し込みフォーム」でのお申し込みとなります。 ※申込時の諸注意はこちらのリンクをご確認ください。 申込締切 注意事項 ・ご来館される前にこちらをご確認ください。 ・天候の急変等により、急きょ中止・変更になる場合がございます。その場合は、このページにてお知らせします。
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記念講演会「ペリー艦隊随行画家が描いたニッポン・かながわ」
記念講演会「ペリー艦隊随行画家が描いたニッポン・かながわ」
8月 18 終日
特別展「かながわへのまなざし」の記念講演会を実施しました。講師は、本展覧会を担当した嶋村主任学芸員です。今回は、ペリー艦隊随行画家ヴィルヘルム・ハイネと画家・写真家のエリファレット・ブラウン・ジュニアなどが描いた画像を通して、当時の日本が世界にどのように伝えられたのか解説しました。1853年に黒船を率いて日本に来航したペリーは、琉球をはじめ、下田や函館などの日本各地を訪問しました。この日本遠征の記録はペリーの監修のもと編纂された「日本遠征記」において紹介されています。 はじめに、今回の展覧会の概要をお話したあと、ヴィルヘルム・ハイネとエリファレット・ブラウン・ジュニアの合作で絵が完成されていることなどを解説しました。 続いて、ハイネが描いたとされる「琉球首里城のペリー」、「ルビコン河を渡る」、「久里浜上陸」、「横浜上陸」、「下田上陸」、「下田寺院前の軍事演習」の6枚に描かれている人物、風景、生活の様子などに着目してそれぞれの絵を観察してみると、事実と異なる描写があることを説明しました。当時の外国人から見た日本への興味・関心を感じることができ、参加者も「着物を着ているけど日本人ではなさそう」、「動物も描かれているけど本当にいたのか」など、不思議に思った点が見つかったようでした。 絵を見て感じたことを自由に考えてもらうのが今回の講座のテーマでもあります。ぜひ展示室で絵を観察しながら、不思議に思ったこと、驚いたことなど、新しい発見をしてみてください。 ペリー艦隊随行画家のヴィルヘルム・ハイネらによって描かれた石版画をとおして、日本、特にこの“かながわ”地域がどのように描かれ、西洋へ伝えられていったのかを検証する講演会です。 日時 2024年8月18日(日) 午後1時30分~3時30分 講師 嶋村 元宏(当館主任学芸員) 会場 当館講堂 定員 60名(申込み多数の場合は抽選) 受講料 無料(ただし、当日の特別展観覧券が必要です) 申込 「往復はがき」または「申し込みフォーム」でのお申し込みとなります。 ※申込時の諸注意はこちらのリンクをご確認ください。 申込締切 注意事項 ・ご来館される前にこちらをご確認ください。 ・天候の急変等により、急きょ中止・変更になる場合がございます。その場合は、このページにてお知らせします。
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子ども向けイベント「展示室で〇〇を探そう!」
子ども向けイベント「展示室で〇〇を探そう!」
8月 24 終日
特別展「かながわへのまなざし」を、じっくりお子さんが鑑賞するためのイベントを開催しました。 博物館・美術館に興味はあるけれど、どうやって見ていいのかわからないというお子さん、結構周りにいないでしょうか。もしくは自分がそうだった記憶はありませんか?もしくは、保護者としてどう観覧させるのがよいか悩む…という方もいらっしゃるかもしれません。今回の特別展では、お子さんの鑑賞の助けになるようにブックレットを作成しました。それを使用しながら、展示を他のお子さんと一緒にお話しながら鑑賞するのが今回のイベントです。 まず、特別展担当の嶋村主任学芸員から今日のスケジュールやブックレットの簡単な説明、博物館でのマナーを伝えた後、子どもたちと職員だけで特別展示室へ出発。似たモチーフが登場する絵画作品を見比べて、その中のどこに同じモチーフが描かれているかを探しました。子どもたちが展示室に出発した後、保護者の皆さんには、お子さんの鑑賞方法の一例や、保護者はどのように水を向けるとよいか?などの説明を行ってから展示室へ合流。子どもたちが何を見つけたか、その他展示されている絵の細かな部分に何があったか、などを保護者や職員と小声でお話しながら鑑賞しました。 一旦集合場所へ戻りブックレットの設問の答え合わせをした後、さらに細かな部分の鑑賞をするべく、再度展示室へ。先に鑑賞した絵画をさらに細かく見ていくと、色々なことに子どもたちは気づいていきます。なぜこの人たちは行列に並ばないで遠くからそれを見ているの?何か煙みたいなものが描かれているみたい、なんだか日本風の顔じゃないみたい、等々。最後にそれらを全員で発表すると、答えのわかる部分もあれば、何でなんだろう?と研究者も考えているところ、という箇所も出てきました。 今回のイベントでは、展示を面白く見る、物を探すということもさることながら、1つの資料をじっくりと見ることを重視しながら鑑賞していきました。子どもたちからは「絵を色々な視点からみることが楽しかった」「絵を上手いとは思うけれど、描かれている人がなぜこんなことをしているのだろう?ということは考えたことがなかった」などの感想をいただきました。この鑑賞方法は色々な博物館・美術館で試すと、さまざまな感想を持てて面白いかもしれませんね。 歴史を描いた絵画作品にかくされたモチーフを探しながら、楽しく資料を鑑賞するイベントです。 日時 2024年8月24日(土) 午後1時30分~3時 講師 嶋村 元宏(当館主任学芸員) 会場 当館1階会議室・特別展示室 対象 小学生(1組につき保護者1名の付き添いが必要です) 定員 20組(申込み多数の場合は抽選) 参加費 無料(ただし、保護者は当日の特別展観覧券が必要) 申込 「申し込みフォーム」でのお申し込みとなります。 ※申込時の諸注意はこちらのリンクをご確認ください。 申込締切 2024年7月30日(火)必着 ※定員に若干の余裕があるため、追加のお申し込みを受け付けます(先着順)。参加を希望される方は企画普及課(045-201-0926(代))まで電話でお申し込みください。 注意事項 ・ご来館される前にこちらをご確認ください。 ・天候の急変等により、急きょ中止・変更になる場合がございます。その場合は、このページにてお知らせします。
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