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ミュージアム・ミッション2024
ミュージアム・ミッション2024
7月 20 – 9月 1 終日
ミュージアム・ミッション2024
 夏休み恒例の「ミュージアム・ミッション」。みなとみらい・関内・山手地区にある11の博物館施設をめぐるラリー形式の子ども向けイベントです。今年のミッションはどのような様子だったのか、レポートします。 ミッションとは?  ミュージアム・ミッションは、参加している館園から出題される様々なミッション(設置してあるクイズに答えたり、特定の場所に行ったり、写真を撮ったりetc.)を解いていきます。例えば当館では、常設展の鑑賞ガイドを完成させるか、1つ気に入った資料をスケッチするかの2つのミッションの内1つが完成すればミッションクリア! お子さん向けではあるものの、大人の方が参加しても中々楽しいミッションだったようです。     シールを集めて、ミッション・マスターを目指す!  ミュージアム・ミッションの参加館園は「ミッションMAP」で調べられます。ミッションを解いた方には、このMAPに貼るシールをお渡ししました。シールを集めていくと絵が完成する仕組みになっています。シールには館園のキャラクターもいて、中々カワイイできあがり。3つシールを集めるとオリジナル缶バッジがもらえ、全部シールを集めると、特別なツアーの抽選に申し込めます。    全館園達成賞 親子向け「山手で芸術の秋を楽しもう!」ツアー  全館園を巡った方に向けた、抽選の2種のツアーの様子も少しご紹介。9/29(日)には、大佛次郎記念館&県立神奈川近代文学館の2館の秘密を知るツアーを実施しました。建物そのものに隠された秘密や、普段は入ることのないバックヤードの秘密など、色々なことを知れたツアーでした。1度は夏のミッションクリア時に訪れていた子どもたちも知らなかったことが多く、興味深そうに見学していたのが印象的です。    親子向け「メディア(新聞・放送)のはじまりを知ろう!」ツアー  10/5(土)には、ニュースパーク&放送ライブラリーにて、新聞・ラジオ放送・テレビ放送などのメディアがどのように始まったのか?を知るツアーを実施しました。昔の木版摺新聞から技術やデザインを変化させることでどう新聞が変化したかということや、テレビやラジオの始まったころから現在までの変遷について知ることができました。“人々に情報を伝える”というための努力を感じることのできるツアーでした。この2つのツアーに参加された方からは「博物館の裏側や詳細を知るのが楽しかった」「見たことがないもの、知らない仕事の話を聞けたのが子どもの心に残ったのでは」などの感想をいただきました。     長い夏休みに開催された「ミュージアム・ミッション2024」ですが、何回かに分けてチャレンジしてくれた方もいらっしゃったようです。楽しみ方は人それぞれ、夏休みの宿題などにも活用できますし、大人同士のお出かけにもいいかもしれません。暑い夏のお出かけ先の一つに、涼しい博物館を加えていただくのもよいかもしれませんね。 関内・山手・みなとみらい地区のミュージアムを夏休みに楽しもう! 様々な11のミュージアムを巡って、出題されるミッションをクリアすると、オリジナルシールがもらえるよ。シールをあつめて、君も目指せミッション・マスター! ①まずはミッションMAPを参加館園などでゲット。 ②参加館園で出題される様々なミッションにチャレンジ! ③ミッションをクリアすると、クリアの証としてシールがもらえます。 ④シールを3つ集めるとオリジナル缶バッジがもらえます(限定500個、もらえる場所に指定があります)。 ⑤全館園ミッションをクリアしてシールをあつめると「キーワード」が出現。抽選プレゼントに応募できます。 ※詳細は以下の特設サイトをご覧ください※ 開催期間 2024年7月20日(土)~9月1日(日) 対象 子ども向け(大人も参加可) 参加館園 (五十音順) ・大佛次郎記念館 ・県立神奈川近代文学館 ・神奈川県立歴史博物館 ・JICA横浜 海外移住資料館 ・シルク博物館 ・ニュースパーク(日本新聞博物館) ・野毛山動物園 ・放送ライブラリー ・三菱みなとみらい技術館 ・横浜税関 資料展示室「クイーンのひろば」 ・横浜人形の家 特設サイト お問い合わせ 神奈川県立歴史博物館(ミュージアム・ミッション実施館代表) TEL: 045-201-0926(代) 参考 ※昨年のミュージアム・ミッション特設サイトへのリンクはこちら  
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記念講演会「異文化をまなざすとは?」(「催し物のご案内」記載の9月8日(日)から開催日変更)
記念講演会「異文化をまなざすとは?」(「催し物のご案内」記載の9月8日(日)から開催日変更)
9月 22 終日
記念講演会「異文化をまなざすとは?」(「催し物のご案内」記載の9月8日(日)から開催日変更)
国立民族学博物館館長の𠮷田憲司氏を講師にお迎えし、特別展「かながわへのまなざし」の記念講演会「異文化をまなざすとは?」を実施しました。𠮷田氏が過去に企画された展覧会「異文化へのまなざし」展と、「Self & Otherアジアとヨーロッパの肖像」展を軸に、“異文化へのまなざし”について“自己と他者へのまなざし”という文脈の中に位置づけてお話しいただきました。 ●「異文化へのまなざし」展 「異文化へのまなざし」展は国立民族学博物館と大英博物館との共同プロジェクトによる企画で、日本では1997~98年に国立民族学博物館と世田谷美術館で開催されました。 この展覧会は、近代にあって、ヨーロッパ、アフリカ、オセアニア、日本が、それぞれ相手をどのようにとらえてきたのか、それぞれが抱いてきた異文化観を改めて見つめ直し、従来の西洋中心主義によるまなざしでは未開とされてきたアフリカ、オセアニア、日本のうち、日本は「近代化」をすることで西洋と同じようなまなざしをアフリカ、オセアニアに向けるに至ったことを紹介しています。 ●「Self & Otherアジアとヨーロッパの肖像」展 「Self & Otherアジアとヨーロッパの肖像」展は「異文化へのまなざし」展の新たな展開としてASEMUS(アジア・ヨーロッパ・ミュージアム・ネットワーク)が企画した国際共同巡回展です。2008~2009年にかけて国立国際美術館、福岡アジア美術館、神奈川県立歴史博物館、神奈川県立近代美術館(葉山)で開催され、その後、英国とフィリピンに巡回しました。 自己および他者の表象を古今の肖像からたどり、アジアとヨーロッパという異文化を生きる人々が互いに投げかけるまなざしのありようについて問い直すものでした。 また、美術館と博物館という、人々の期待するところの異なる機関で開催されたこの展覧会は、「異文化へのまなざし」展でも課題とした美術館と博物館の区別を改めて問い直す試みでもありました。英語では「ミュージアム(museum)」という1つの言葉を日本では「美術館」と「博物館」という2つの言葉に訳し分けた結果、双方を必要以上に区別し絶対化するようになってきたのではないか、はたして双方に壁をつくる必要があるのだろうか、と𠮷田氏は問います。 本展は巡回展ですが、各館が展覧会のコンセプトを共有しながら、自館の特徴を活かした作品を選び、展示を行ったため、同じ作品を展示していても美術館と博物館では展示方法に違いが見られました。このように美術館と博物館の違いを認めつつ、「協働」の可能性を探ることが本展の目的の1つでした。 さらに本展は、美術館・博物館は資料・作品を「所有」しなければならないという思い込みからの脱却の試みでもあった、と𠮷田氏は言います。 高度に通信と交通が発達している時代に生きている私たちは、長年続いてきた「作品・資料の集積装置としての美術館・博物館」という考え方から脱し、他館からの「借用」で展示を構成するという方向に転換してもよいのではないだろうか。このように美術館・博物館が自ら「所有」することをあきらめた瞬間に、世界全体が収蔵庫になるだろう、と〈フォーラムとしてのミュージアム〉という新しい時代のネットワーク型ミュージオロジー(博物館学)の可能性についてお話しされました。 ●「その人のまなざしの刻印」としての肖像画/写真 講演会の後半は、特別展「かながわへのまなざし」で展示されている、幕末から明治にかけてのかながわと外国との接触を記録した絵画や写真についてのお話でした。 ペリーの肖像画を例に挙げ、最初は写実的だったのが、次第に天狗のような顔になっていったのは、描く側(まなざす側)にコレラの流行や開国を容認した幕府への反発があったためだとし、絵画や写真はその場・その時点でのあり様の「記録」である一方、描く側・撮影する側が目の前の現実を切り取った「その人のまなざしの刻印」であり、その人の考えを反映したものでもある、と語られました。 *  *  * 本日の講演内容は博物館をよく利用されている参加者の方にとっても大変刺激的だったようで、質疑応答では質問や感想など発言が相次ぎました。 異文化を見ることは、自らの文化を見つめ直すことでもあります。交錯するまなざしについて、文化人類学者の𠮷田憲司氏にお話しいただきます。 日時 2024年9月22日(日) 午後1時30分~3時30分 ※紙媒体の「催し物のご案内」に記載の9月8日(日)から開催日が変更になりました。 講師 𠮷田 憲司 氏(国立民族学博物館 館長) 会場 当館講堂 定員 60名(申込み多数の場合は抽選) 受講料 無料(ただし、当日の特別展観覧券が必要です) 申込 「往復はがき」または「申し込みフォーム」でのお申込みとなります。 ※申込時の諸注意はこちらのリンクをご確認ください。 申込締切 注意事項 ・ご来館される前にこちらをご確認ください。 ・天候の急変等により、急きょ中止・変更になる場合がございます。その場合は、このページにてお知らせします。
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