神奈川県立歴史博物館 後北条氏関係文書アイコン文書の折り方 目次  
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折紙

 折紙は戦国時代の頃より近世初期にかけて盛んに使用された。初めから横に半分に折られた紙を使う。文字は折目に向かって書き、書ききれない場合は裏面を使い、やはり折目に向かって書くため、紙を広げると文字は折目に向かい対称的に並ぶ。
折紙  折紙は文字を記す前に既に横に二つ折りされているが、その折目を下に位置させる。
折紙  文字を書き終えたら、左右の二等分の位置で内側(谷折り)に折る。
折紙  (2)でできた折目を左側に置き、同様に左右の二等分の位置で内側に折る。
折紙  さらに、(3)でできた折目を左側に置き三つ折りにする。つまり区画を三等分し最初に左側を谷折り、つぎに右側を谷折りして前で行った折り面に重ねる。
 折紙には「六つ折り」や「八つ折り」と呼ばれる形式もあるが、北条氏が用いた折紙ではこの形式はほとんど見られず、更に細かく折られる。「六つ折り」などと同様に、折目で区画された面で数えるならば「十二折り」であろうか。
 
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