洗馬は、信州の塩尻と本山の間にある宿で、宿名の起源は宿の北はずれの「あふたの清水」で、木曾義仲の家臣今井四郎兼平が義仲の乗馬を洗ったことによるという。この清水から斜面を下ると奈良井川で、広重はその奈良井川の月夜の情景を描く。本作品群は英泉が24図、広重が47図を描いた大物揃である。