立田川(平栗川)とも書く。現在の奈良県(大和)生駒郡斑鳩町龍田のことで、信貴山の南の山地一帯を龍田山という。そこを流れる川で、紅葉の名所として、歌枕としても世に知られる。浮世絵の画題では『百人一首』の在原業平の歌「千早ふる神代もきかず龍田川からくれないに水くくるとは」の景物として描かれることが多い。