坂の下は、鈴鹿峠の手前にある宿場である。画面右上部の旅人達が石段を登っているが、その先に格子をはめた岩屋がみえる。笠を置き、手を合わせる男の様子から、表題の清瀧観音を祀っていることが窺われる。清瀧といういわれは岩壁を伝って幾筋にも分かれて落ちる清流に岩屋が面していることによっている。