12枚揃の内の1枚。忠臣蔵のそれぞれの段の内容に即して、当代の美女を見立てている。ここでは二人の美女が描かれており、そのうち一人は帯の文字から「高尾」であることがわかる。「仮名手本忠臣蔵」では、初段は鶴岡の供応で、足利直義が執事の高師直から侮辱を受ける場面として知られている。