一の谷の決戦で平家は敗北して、海上へと逃げ延びた。平敦盛は遅れて海に馬を乗り入れたが、熊谷直実に呼び止められて戦いとなり組み敷かれて首を討たれた。本図は、熊谷が敦盛の草摺を持って引き留めているところであるが息子と同じ歳(16才)の美男の若者を討つのに躊躇したという熊谷の気持ちが仕草に表れている。