本図は3枚続きの1枚。江戸町1丁目の出し物で、荻江節社中の踊りを舞っている場面である。仁和嘉(にわか)は陰暦8月に吉原で行われる華やかな行事で、芸者や幇間などが思い思いの装いで狂言や所作事を演じ、それを見る多くの客で賑わった。