この図には「六十五老父橋本玉蘭斎先生画図」とあるように、老いてますます制作意欲の旺盛な貞秀のエネルギーを感じさせてくれる。開港から十二年ほど経過し、当初の「御開港横浜之全図」では考えられない横浜の発展ぶりを長さ2メーターを越す大画面に描いてみせた。図様は更に詳細で、評判の鉄の橋は別に描かれる。