八景の名称は「比良暮雪」「堅田落雁」「唐崎夜雨」「三井晩鐘」「粟津晴嵐」「石山秋月」「瀬田夕照」「矢橋帰帆」である。本図は風景画が独立した浮世絵のジャンルとして認められて間もない頃の作である。構図は琵琶湖周辺の光景を少し俯瞰的な視点で描いている。まだのちの遠近感のある表現には乏しい。