本図は、遠景に小さく冠雪の富士近景に北斎得意のすやりがすみから垣間みる芦ノ湖の湖面が冬の静寂を思わせる。この揃物は、輪郭線に藍をもちいて藍を基本色にした36枚の作品とのちに制作される墨を使った俗に裏富士といわれる10枚を併せて46枚で完結する。この中で神奈川県域の作品は「神奈川沖浪裏」「相州仲原」「東海道程ヶ谷」など7図。