師の北斎の洋風画の傾向を受け、遠近法を用いて描いた作品。枠を黒地に白抜きのオランダ文字で縁どり、油絵の額を意識している。図様は、七里ケ浜から江ノ島に到る海岸の風景で、遠くに江ノ島が見える。右手の岡はそれぞれ塊りとして捉えられ、背後の水平線から涌き出る雲の表現には、西洋の銅版画の影響が見られる。