杉田の梅林は、今では見る影もないが、元禄年間には既に3万株があったといわれる。江戸後期になって書物に紹介され、文人墨客が多く訪れるようになった。本図は梅が盛りの杉田の里に美女達が花見にやってきたところを描く。背後には本牧の鼻、金沢の地が一部見え、遠くには房総半島も描かれている。