八枚揃いの一枚、大山寺の開山良弁にちなんだ滝を描く。大山は、江戸近郊の霊山として、江戸中期以降、大山参りが盛んになった。本図は、その滝で水垢離をとる大山講の人々を描く。それぞれが持っている白木の大太刀は、これから納める太刀である。滝の右手には、宿坊を兼ねた藤の坊という大山御師の家が見える。