吉原の遊女の日常生活を描いた画集の一枚。場面は、春まだ浅い頃の室内の様子。左手のてう山の文机と文房具や書物などで教養の高さが窺われる。画集は全部で7枚吉原大門口を除けばすべて室内の光景、一図に二人の太夫と新造など5、6人描かれる。政演(1761〜1816)は、美人画に優れ、戯作者山東京伝としても知られる。