吉原の有名な遊女屋である松葉屋の二人の美女を描いている。画面右手の灯篭鬢に大丸髷、菊模様の裲襠を着た歌之助が、相客からの文を手に持って思案顔である。一方、左の横兵庫髷に灯篭鬢、折り鶴模様の裲襠を着た喜瀬川が相談にのっているようである。瓜実顔の表現には、歌麿後期の表現の影響が見られる。